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君の街に行けることを確かめようと歩いた

確かなことを持ったまま きっと子供にもどろうとして
電線 爪痕 歯軋り 重ねた時間の重さ知り
笑う 笑う 笑う
都市に眠る遺伝子を かかとのかけたスニーカーで
吸い上げ脳に直結 身体の中の動物たちがむさぼって
笑う 笑う 笑う

右耳の壊れたイヤホンで出かけて
君がいなくなったときのかおりを探してる

フランネルのかおりにふらついてプラネイターと交信
夜気をたっぷりつつんだあめ玉を頬張り
暗がりの中で蠢く思惑 凝り固まった人達の誘惑
何処まで行っても交錯しない言葉たち
異国のバザールの中で置き去りにされた錯覚を何度も反芻しながら街をうろつく
ここでは君の亡霊に出会えたり出会えなかったりする
だから新しい街をうまく歩けないでいる
感覚が変化することに気づく瞬間はこんなときにあったりなかったりする
一概には言えないからうまく言える言葉を探してる
けど見つからない もう帰ろうか
でも帰る場所が安心できるかといったらそうでもなくて
そもそも帰り道に辟易
奮い立たせる音楽なんて知らないしな
太鼓やシンバルの音に合わせて闊歩することはめんどくさい
街のリズムにシンクロしたいなんて玄人臭い考えを鼻にかけたりして
そもそもその自意識が邪魔で早く体が疲れてしまえばいいのに
そしたらいつか読んだ臨界点に達した敗残兵みたいにあてどなく歩けるかもしれないのに
「そもそもなんでだっけ?あぁ君の街を探してんだ」ってな具合にね
どこまで行っても君の記憶としっくりくることがなくて
ただ次の駅をきめる また次の駅をきめる また次の駅をきめる 目的地を永遠とのばして
君がいなくなった街を 君がいなくなった瞬間を 君がいなくったときのかおりを ひたすら探していく
繰り返していたら ふっと身体はさらわれて 時間にもっていかれて
結局今日もたどりつけなさそうだよ
右耳の壊れたイヤホンで出かけて
君がいなくなったときのかおりを集める

君の街に行けることを確かめようと歩いた
そしたら夜に掬われて溶けて消えてなくなったよ
でも怖くないよ

思いは便利なところも少しはあって
厭なことは擦り傷みたくみえないことにできる
でもじわじわと違和感だけは残る そうやってこの街はいつも
亡霊に取り憑かれている
路地裏 吐瀉物 よれよれのTシャツ 黴でよごれた門柱
よそ者を排除しようとするニュアンス
ゆっくりと幻灯をつけながら 街の明かりを一つ一つ確かめながら
ノックしたら一体誰が出てくるんだろう
そしてまた次の駅をきめる また次の駅をきめる また次の駅をきめる 目的地を永遠とのばして
君がいなくなったときのかおりは いつも同じように違う
だから少し怖いんだ それは注射におびえる程度に
そしてまた次の駅をきめる また次の駅をきめる また次の駅をきめる 不器用なギターを羅針盤にして
力強く鳴り響くこの静けさは何?
そうだ君のかおりを探しにこの街へやってきたんだよ

君の街に行けることを確かめようと歩いた
そしたら夜に掬われて溶けて消えてなくなったよ
でも怖くないよ

祈り 願い 夢を 見てる
願い 祈り 夢を 蹴飛ばす
祈り 願い 夢を 繕う
願い 祈り 夢を 見てる

2nd mini album   「頭の中では次の駅をきめている」収録